私は過去に受験や就活で結果を出したわけでもないので、実績のない自分が、国家資格である司法試験にチャレンジすること自体、不可能なのではないか、と思ったこともあります。
そもそも試験というのは絶対に合格するものではありません。不合格になることはありえます。どんなに準備をしたと自分で思っていてもです。
ここでは「不合格」のエキスパートである私が、「不合格」との付き合い方について思うところを書いてみます。
①一か八かの勝負はお勧めしない。リスクヘッジをしっかり考える。それが余裕を生む
このブログは「社会人」、つまり何か仕事をしながら勉強をしている人を想定しています。それには理由があります。
私は資格試験を受けるのに、「専念受験生」つまり仕事を辞めて受験に専念することは基本的におすすめしません。なぜなら、リスクが高すぎると思っているからです。
なので、基本的には学生のうちに合格するか、それができなければ普通に就職して、働きながら勉強して学習を継続する、ということを基本として考えています。
働きながらの勉強が困難なのは重々承知していますが、仕事があって収入もあるということが余裕を生み、心安らかに勉強できることにつながると思っています。
また社会人だからこそ工夫して、制約のある中で密度の高い勉強ができると考えています。
今仕事が大変で、辞めて勉強に集中したいと思っている人も、仕事がなくなることによるリスク、それによって引き起こされるであろう不安との闘いを本当によく考えたほうがいいと思います。
まずは資格試験自体を、受かったら生活天国、落ちたら生活地獄というような「一か八かの大勝負」にしないことが大事だと思います。
② チャレンジ自体に価値がある
合格することはもちろん大切ですが、一方で何もチャレンジしないより頑張って勉強して試験を受けるという行為自体、非常に尊いものです。
仮に不合格となっても、合格するための改善策を考えることは大事ですが、過度に落ち込んだり反省したりする必要はありません。試験を受けただけで素晴らしいことです。
③ いつかネタになると考える
今私は職場では、受験の失敗や就活30連敗をネタにしています。それは確かに合格したからこそできるのかもしれません。
しかし生きている限り人生は長いです。今の不合格は長い人生の中でほんのささいな出来事である可能性があります。いつかネタにできるときが来ると思い、人生の経験の一つとしてポジティブにとらえる姿勢が必要です。
仮に試験に合格しなかったとしても、知識を仕事に活かすことは間違いなくできますし、ブログや本を書くこともできます。資格が無くても専門的な本を書いている方はたくさんいるのです。
④ 他人の目は一切気にしない
チャレンジをオープンにするか秘密にするか、難しいところですが、私はオープンにしていました。そうすると周りからかなりのツッコミを受けます笑。
愛のある激励ならいいですが、「もう辞めろ」「働きながらは無理」といったネガティブな反応ももらいます。
言うまでもなく、他人がどう思っても、どう反応しても、判断するのは自分なので、1ミリも気にしないことです。
今のSNS時代、他人の目を気にしている人が多い印象を受けます。他人に突っ込まれたり変に思われたりするのが嫌だから、やりたいことにチャレンジしない本末転倒な生き方をしているように見える人もいます。
不合格だったとしても、働きながらチャレンジしたことを誇りに思い、堂々としていればいいのです。
⑤楽しんで継続あるのみ
私は仕事が忙しく体力が無尽蔵にある状態ではないため、「仮に今回落ちたらどうするか」ということを考えてみました。口述試験まで行っても、そこで落ちると、またあの面倒な短答試験を受けなければいけません。そしてまた短答に落ちる可能性すらあるのです。
3日ほど考え、出した答えは、「この勉強は楽しい。自分は不合格だったとしてもこのジャンルを楽しんで勉強できる」でした。これが偽らざる自分の気持ちだったのです。
結局のところ、その勉強を自分が楽しいと思っているかどうか、これに尽きると思います。「楽しんで継続」に勝るものはありません。これができている限り、悪いことは起こらないでしょう。
まとめ
不合格になると人生が終わったと感じますが、仕事がある以上完全に終わるわけではありません。楽しんで資格試験に挑みましょう。
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